132号線拡幅工事へ 区民意見

杉並区役所危機管理室防災課 防災計画担当 御中

132号線道路の拡幅工事について 区民意見

 132号線拡幅工事が具体化され実測段階になってしまっていますけれど、近隣住民は全く戸惑っています。

 3年前に急に立ち退き対象住民に通知があるまで、近隣住民の意見を聞いたり、必要性の説明を聞いたりされていません。
 車の出入りで交通安全上必要とされた東京ガスはすでに存在しませんし、住民側から「道路が狭くてバス運行が危険」という話も出ていません。
 何十年も住んできた人、特に商売をしてきた人にとって、住まいを壊される、居住できなくなる、商売を続けられない、というのは死活問題です。喫緊の危機管理上どうしても必要な道路拡幅なら地域の全住民に十分な説明と相談が、まずあるべきです。

 「コロナ検査を全住民にできる予算、保健所の数を元に戻す予算、削減してしまった保健正職員を増やす予算がない」、と財政不足を示しながら、「今この時点で道路拡幅・新設工事には優先して予算を使わねばならない」ということが私にはまったく理解できません。

 区長さん、正気ですか? コロナ対策より土建工事? 住民は黙って我慢しなさい、区政にたてつかないで素直に移転しなさい?
 永年のどかに過ごしてきた住民の暮らし方を根本的に変えることになる、あるいは近隣地域の関係が変わる、大型ビルが多くなることで、お店の経営者本人が直接店に立ってお客や通行人と親しくしゃべれる今の商店街が、大ビルのテナントに入ったチェーン店(外部のアルバイト店員)が主になってしまい、地域の暖かい人間交流、子ども達への商店からのまなざしも、激減してしまいます。
 西荻は中野駅前や吉祥寺駅周辺のような商業地区ではありません。近隣の人々の顔がわかる安心な住宅街なのです。
 街外・遠方からの買い物客でにぎわう盛り場にする必要は全くないし、個人の暮らしが見える2〜3階建て住宅を、大きいビルが並ぶ、冷たい隔離されたマンション街にすることは、もう、止めにするべき時代です。戦後の住宅不足時代や人口急増時代は終わりました。東京も必ず人口減少になります。コンクリ箱物の町、車が走りやすい街、でなく歩いてゆっくり買い物や休憩のできる今の町を守るべきときです。
 区長さんやお役人は、自分の暮らしにつながらない他人事、単に「仕事」としか考えていない? 終の棲家と思って住みなれた自分の家が、自分の意思でなく役所の命令で、有無を言えずに移転させられる、長年のなじみのお得意さんがいる安定した商売を止めて知らない土地でのゼロからの店立ち上げを迫られる、などとされる当事者の気持ちを想像して下さい。
 土建屋の都合や、何十年も昔の時代の計画や、都や国の方針を上に見て、主権者住民の心配を無視するような施策は、絶対にあってはならないことです。
 関係住民の意見を聞き相談したうえで計画をたてるのが正しい政治です。たくさんの住民が、住まいを、なじみの暮らしを、商売を、壊される大きな不安でお正月どころでなく、胸を痛め胃をこわし、眠れぬ苦しみ不安のなかにあることを本気で思いやって下さい。

 計画を白紙に戻し、まず、区の計画が誰の利益になるのかなどを住民に明解に説明してから、関係住民一人ひとりの意見を聞き、都市計画専門家を交えて計画の必要性を検討しなおすべきです。何十年も放置してあった案件、ましてコロナ禍の中で急ぐ必要はないです。

南荻窪3丁目住民