暑中見舞い申し上げます 岡田良子
8月 平和と戦争を考えるTV番組
8月1日(月) NHKBSプレミアム 後9:00
*ドラマ「倫敦ノ山本五十六」
開戦の7年前、ロンドンでの海軍軍縮会議。アメリカとの戦争は回避すべき
だと考え、国際協調を望みながら、山本五十六が出した答えとは?初めて明ら
かになった海軍の機密文書を元に描かれる戦争秘話。
*「沖縄戦の旅路」NHK総合 後10:00
仲間由紀恵さんと黒島結菜さんが沖縄を知るための旅に出る。二人の故郷、
沖縄で77年前の”記憶”をたどる。
8月5日(金) NHKBS1 後9:10
*「イサム・ノグチ 幻の原爆慰霊碑」
20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ。日本人の父とアメリカ人の母を持
つ彼が生前、最も情熱を傾けた創作のひとつが広島の原爆慰霊碑だった。しか
し、彼のデザインは突然却下される。ノグチがアメリカ国籍だったためだ。2つ
の 祖国の狭間でもがきながらも、その架け橋であろうとした芸術家の人
生を描く。
8月6日(土)
*NHK総合 後10:00
NHKスペシャル「原爆が奪った未来〜8000人の子どもたち”命の記録”」
広島への原爆投下により大きな被害を受けたのは、建物疎開の作業に動員さ
れていた12〜14歳の子どもたちだった。NHKは、学校などに保管されてい
た膨大な資料を入手。ひとりひとりの”命の記録”から実相に迫る。
8月7日(日)
*NHK総合 後9:00 NHKスペシャル
「戦火の放送局〜ウクライナ公共放送局の闘い(仮)」
ウクライナ国内最大の公共放送「ススピリーネ」、内部での取材を許可され
たNHKの5か月にわたる取材から見えてきたのは、ロシアが仕掛けるプロパ
ガンダの実態や、ウクライナ政府から課せられる戒厳令下の報道規制だ。
自らも当事者として揺れ動く職員の葛藤から「戦争を伝える」とはどういうこ
となのかを見つめる。
*BS1 後11:00「誰が島を守るのか〜沖縄 若き自衛隊員の葛藤」
沖縄では、現在、急速に新たな自衛隊の部隊配置が進められている。災害時
の支援活動に憧れ入隊したつもりが、「国防」の重みに葛藤する若い新入隊員
の訓練に密着し、自衛隊への賛否で分かれる家族や沖縄の人びとを見つめる。
*日本テレビ 深夜 NNNドキュメント’22
「あの日の言葉、それからの思い 沖縄55年前の討論から」
日本復帰の5年前、沖縄の前原高校で行なわれたクラス討論会の様子が放送
された。経済や基地の問題、米兵による事件や事故への怒り、本土への複雑
な思いをぶつけあう高校生たち。それから55年。変わらない沖縄の現実。
73歳となった彼らがいま思うことは・・・。
8月8日(月)
*BSプレミアム 後9:00 特集ドラマ『二十四の瞳』
*NHK総合 後10:00 NHKスペシャル「学徒はこうして戦場に向かった」
10万人以上が出征し少くとも3千人が亡くなったとされる学徒出陣。国家
存亡のために必要とされていた学問や学徒が、徴兵猶予の”特権”を糾弾され
た。その過程で何が起きていたのか新資料や証言から浮かび上がってきた。
8月10日(水
* NHKBSプレミアム 後1:00
プレミアムシネマ『ヒトラー〜最期の12日間〜』
8月11日(木)
* NHKBSプレミアム 後1:00 プレミアムシネマ『ひまわり』
戦争で引き裂かれた夫婦の悲しい運命を描く、永遠の名作。ウクライナで撮
影されたひまわり畑の美しい映像が胸を打つ。1970年の作品
*NHK総合 後7:30 特集ドラマ「アイドル」
敗戦間際まで、戦時下日本で1日も休むことなく営業を続けた劇場「ムー
ランルージュ新宿座」。ファンの恋人”アイドル”となっていた明日待子。
しかし、日本は戦争へと突き進み、劇場のシンボルだった赤い風車が取り
外され看板俳優も出征し、やがて待子も戦地のファンの期待に応えようと
戦争に協力していく・・・。
8月12日(金)
*NHK総合 後7:30 あちこちのすずさん「戦争が”身近”になって–そして」
ウクライナで戦闘が続き、”戦争=他人事”と言えなくなった今年、バーチ
ャル空間に再現した「すずさんの家」に戦争体験者や若者が集り語り合う。
8月13日(土)
*NHK総合 後10:00NHKスペシャル
新・ドキュメント太平洋戦争 1942年 大日本帝国の分岐点 《前編》
真珠湾後、最大の勢力圏を築いた日本。戦争目的は「大東亜共栄圏の建設」
となった。しかし、1942年6月ミッドウェー海戦の大敗北。「大本営発表」
はウソで塗り固められ国民は正しい情報から遠ざけられていく。
8月14日(日)
*NHK総合 後9:00 NHKスペシャル
新・ドキュメント太平洋戦争 1942年 大日本帝国の分岐点 《後編》
後編では、激戦となった「太平洋の戦場」、戦時体制下の「銃後」、そして
日本軍の統治下にあった「東南アジアの国々」という3つの現場から、暗
転していく日本の戦争。国民は戦場の実態も、アジア統治の実態も知らさ
れず”勝利”を妄信し、悲劇的局面へと進む。
*NHKBS1 後10:00BS1スペシャル「証言記録 沖縄戦争孤児」
敗戦後の全国調査で12万3511と報告された戦争孤児。その統計に含まれ
ず戦後史の空白となってきた人々がいる。沖縄の戦争孤児。米軍によって、
いったんは収容所や孤児院に入れられたが、その後の足取りは調査されたこ
とはない。今回、彼らの消息を徹底的に追跡。社会の支援がないまま、孤立
無援で生きた元孤児たちの戦後があきらかになってきた。
*日本テレビ 深夜 NNNドキュメント’22「侵略リピート」
大陸を侵略した元日本兵の中には、自らの加害行為を悔やみ続ける人々
がいる。また、日本の統治下にあった北朝鮮と満州はソ連軍に侵攻され、
多くの日本人女性が暴行された。くり返される侵略と支配−先の大戦の
記憶から戦争がもたらすものを考える。
8月15日(月)
*NHK総合 後10:00 NHKスペシャル
「ビルマ撤退戦 絶望の戦場〜大東亜共栄圏の最期」
文化庁芸術祭優秀賞など大きな評価を得た「戦慄の記録・インパール」の制
作チームが挑む”第2弾”。3万人の死者を出し、アジア太平洋戦争で”最も
無謀”と言われたインパール作戦。実は、その「撤退戦」で、はるかに上回る
命が失われていた。戦局がほぼ決したビルマで何が起きていたのか。新資料と
証言から、知られざる”絶望の戦場”を描く。
*NHK総合 後11:00セイコグラム「転生したら戦時中の女子中学生だった件」
田辺聖子さんの日記を「セイコグラム」と題しドラマ化。
8月20日(土)
*NHKBS1 後9:00 「戦禍中の僧侶たち〜浄土真宗本願寺派と戦争」
仏教は戦争にどのように関わっていたのか、西本願寺(浄土真宗本願寺派)
はこのほど、約1万の寺に調査をおこなった。4千もの寺から回答があり、
従軍僧の日誌、満州の開拓地で布教にあたった記録など、アジアに進出し
た教団の姿。85%の寺が金属回収に応じ、学童疎開や戦時動員に協力。
東南アジアでは陸軍の仏教による宣撫工作もあった。
*NHKEテレ 後11:00 特集「久米島の戦争〜なぜ住民は殺されたのか」
アジア太平洋戦争末期、沖縄の久米島で日本軍が住民20人をスパイとみな
し殺害する事件が起きた。昨年発刊された『久米島町史』には、住民の多数の
新証言が収録されて、事件の複雑な背景が明らかになりつつある。米軍資料や
新たに見つかった日本兵の日誌も分析。事件の真相に迫る。
8月21日(日)
*日本テレビ 深夜
NNNドキュメント’22「私たちは被爆者〜取り残された”体験者”の77年」
長崎で原爆に遭いながら「被爆者」と認められない「被爆体験者」と呼ばれ
る人たちがいる。被爆した地域によって、被爆者として認定されないのだ。
「差別を許さない」と挑む人々の姿を伝える。
8月27日(土)
*Eテレ 後11:00 ETV特集「女たちの戦争画」
戦時下に描かれた異色の戦争画がある。幅3m、埋め尽くすように描れた
のは、働く女たち。描いた画家も全員女性だ。戦争による人手不足は女た
ちを「イエ」から解放し、社会で活躍する場を与えた。女性たちの自立と
戦争のつながり。写真家の大野芳野が「女たちの戦争画」の真相に迫る。
8月28日(日)
*日本テレビ 深夜 NNNドキュメント’22
「核とPEACE〜揺れるヒロシマの教訓」
終わりの見えないロシアによるウクライナ侵攻。核兵器の使用をちらつ
かせ 威嚇する核大国が起こした戦争は、安全保障をめぐる国際秩序を
一変させた。日本でも、アメリカの核兵器を共同運用する「核共有論」
の議論を求める声が上がっている。6月には、初めての核兵器禁止条約
の締約国会議が開かれたが、日本はオブザーバー参加もせず、核の抑止
力への依存をさらに高めようとしている。「核の脅し」にヒロシマの教
訓は、どう向き合うのか。
<参考まで>
紹介した番組は、7月21日の時点で分かったNHKと日本テレビのだけです。
題名や放送時間が変わることもあります。(東京の放送時間)
他のテレビ局も、毎年戦争と平和を考える番組を放送します。
戦争と平和に関する内容を取り上げることが多いのは、
◇ 報道特集:TBS系 毎週土曜日、後5:30
◇ NEWS23:TBS系 月〜木 後11:00 金:後11:30
8月6日、9日前後に、綾瀬はるか「戦争を聞く」という番組を
毎年おこなっています。オススメです。
報道ステーション:TBS系