通信(四國光さん『四國五郎』)送ります(竹内)

竹内良男さん発刊の日刊通信『ヒロシマからヒロシマへ』から

添付の通信と本の紹介            転送 岡田良子

【四國光さん著『四國五郎』】

「はだしのゲン」がヒロシマへの関心の糸口、という人は多いのですが、かつて「おこりじぞう」という作品もヒロシマへつながるもう一つの糸口でした。「作:山口勇子  絵:四国 五郎」として1979年に金の星社から出された絵本で、1945年8月6日、広島の町角に立っていたおじぞうさんが見た壮絶な情景の物語は、その後に英訳もされ、副教材として各地の高校で使われたこともありました。

今日紹介するのは、四國五郎さんの息子の光さんが精魂込めて書き綴った『反戦平和の詩画人 四國五郎』(藤原書店・2023年6月刊)です。四國五郎(1924-2004)という、<稀有なる詩画人>の単なる伝記というのではなく、ヒロシマのいま、この国のいまを照らし出す重い評伝になっています。原爆から78年目のこの夏、必読の書、と言っていいでしょう。どうぞぜひお読みください。

通信No.2179 (2023-6-30 四國光さん『四國五郎』).pdf