イクジイの区議会傍聴記(2月16日)

 堀部議員の「政治資金パーティーは今年もやるのか、業者や副区長も参加する区長主催のゴルフコンペの入札への悪影響はないのか」との質問に、区長も副区長も一言も答えないばかりか、区の総務部長がのこのこと出てきて影響には答えず「今年もやる、副区長は個人として参加した」と答えたのには驚いた。

 ゴルフコンペは既に45回も行われており、参加者には電気工事や造園など杉並区の仕事をしている業者が多数おり、パーティーの参加者も同様で前回は1250万円も集めたという。こんなことをしている区が他にあるだろうか。皆さん、これっておかしくないですか。悪影響が無いわけないじゃないですか。

 堀部議員の再質問「なぜ区長、副区長が答えず、総務部長が答えるのか」に対し、総務部長は「補助機関として答弁した」と言い放つ。政治資金パーティーもゴルフコンペも区長の公務ですか。こんなことを許している杉並議会は何をしているのか。こんなことだから区民が区政や投票に興味を示さないのだ。

 区議会議長は総務部長答弁を拒絶し、区長、副区長に答弁させるべきだし、与党議員もなぜ黙っているのか。杉並区政&区議会は腐りきっており、二元代表制は崩壊している。このお粗末なやりとりに、10数名の傍聴者も唖然としたが、これでは主権者住民をなめ切った、冒とく行為と言わざる得ない。

 この後の質問に立った松尾議員からも「山田前区長よりは良いと思い、最初は田中区長を応援していたが、今では山田さんと何も変わらず失望している」旨の発言があったが、多くの区民も松尾議員と同様に田中区長には教科書問題以外では完全に裏切られたとの思いがある。

 これに触発されたのか、松尾議員の「荻窪の街づくり」「女性政策」の質問に対しては田中区長も重い腰を上げて「女性重視に意を用いてきた代表事例が保育園整備。街づくりについては非難するだけでなく、代案を示してほしい」と相変わらずのマイペースな答弁でかわした。

 この間、約1時間半、区長も区幹部(全員、部長級)も区民(傍聴者)を一顧だにしない不誠実な答弁で、かみ合わない茶番劇が繰り広げられたが、杉並区議会って何なのかと悲しくなった。国会でも同様の光景が見られるが、次の区長選、区議選で根本を変えなければ「杉並の死」はもうそこまで来ている。                           以上