《声明》「高円寺小中一貫校の開校延期に新事実、『工事妨害』は やはりいいがかりだった!」

「高円寺小中一貫校の開校延期に新事実、『工事妨害』はやはりいいがかりだった!」

平成29年12月13日

高円寺小中一貫校建設工事が遅れ、開校が平成31年から32年に1年延期されたことに関し大きな疑問があります。当件に関し、新しい事実が判明しました。

杉並区は、先日8日付けで高円寺小中一貫校の開校を1年延期することを発表しました。「本年10月下旬に工事請負業者から区に対し、工事妨害があり工期内に完成することができない」旨の要請があり、区はこれを鵜呑みにし「妥当なものと判断した」結果であるとしています。

私たちは、子供たちのためにならず、住民の住環境を破壊する巨大校舎の建設に抗議し、区が住民との話し合いに応ずるよう求めてきました。工事業者にはその間入場をしないようお願いしました。そのことを「妨害」と言っているとすればとんでもないいいがかりです。区の担当者には現場に来て対話に入るよう何度も要請しましたが区の職員は一度も現場には来ませんでした。

新しい事実は以下の通りです。

  • 区は、準備工事が工事妨害によりできなかったと言いますが、1129日の区議会にて担当課長は、工事妨害で車が入れなかった日は4日と答弁しています。
    いくら再調整に時間がかかるとはいえ、4日の事が4か月にまで拡大されているのは無理があります。また、天候による遅れが何日あったかとの質問に対しては、その日数を把握すらしていないことも分かりました。それに対し、東京都の建築確認(計画通知)は予定より3か月も遅れたとの答弁があり、どう考えてもこちらが真の理由と考えるべきです。
  • 最近になって、区民に対して開示された書類(工事日程表)では、6月時点ですでに工事業者・設計業者での間で工期検討がなされていたことが分かりました。工程表の訂正は既成杭の発注が6月時点で3か月余り延期されていたとが分かりました。
    杭が出来上がらなくては、そもそも工事にかかれません。
    発注は、住民が妨害しようのない行為であり、住民の行動は全く影響を及ぼしてはいません。発注が遅れたのは、建築確認(計画通知)が4月18日まで下りなかったことしか考えられません。すなわち、東京都の認可遅れが杭の製作遅れに、そして工事全体の遅れに導いたと考えるのが妥当です。

また、環七の歩道の切り下げの申請(工事用の車の出入口)もやはり5月に延期されています。

何故このような遅れが生じたのか。第一に考えられるのは、初期段階での土質調査等の不十分さなど設計者の問題です。更には、杉並区のスケジューリングの甘さ、そもそも計画に無理があったか、他所での同時建設(こちらも計画遅れがあります)を抱える請負業者のキャパ不足などが考えられます。

いずれにしても、責任は住民には無いということが分かりました。住民の抗議運動が行われたことをこれ幸いとして利用し、区は責任回避をしています。きわめて不当、不公正な行動と言わざるをえません

杉並区は、「工事妨害による工事の遅延=開校延期」という公告を即撤回・謝罪し、区民・保護者に対して正確な説明を改めて行うべきです。

以上、杉並区に強く抗議いたします。

高円寺北一丁目被害者の会
すすめていいの?有志の会
杉並の問題をみんなで考える会
杉並の教育を考えるみんなの会
フォーラム杉並
杉並革新懇
秘密保護法に反対するアピールの会
新日本婦人の会・杉並支部