「杉並の問題」フィールドワークを初めて実施、27人参加(2017.11.12)報告1

いま杉並の各地域で起きている問題を自分の目で見て一緒に考えようと「考える会」が企画した現地見学会・「杉並の問題」フィールドワークが、12日いよいよスタートしました。
第1回の見学場所は高円寺小中一貫校の建設現場とあんさんぶる荻窪。参加者は27人で、「考える会」に初めて参加した人もたくさんいました。
JR高円寺駅の改札口に集まった参加者は、金森克之・高円寺北1丁目被害者の会代表の案内で学校建設現場へ。広い工事現場に巨大なクレーンがそびえ立ち、地下1階から鉄骨も組みあがり始めている光景を見ながら、金森さんの説明に耳を傾けました。
実際の現場を目の前にしているだけに、ひとつ1つの金森さんの説明に実感が伴います。騒音や振動による住民たちの日々の苦しみ。抗議した住民たちを逆に訴えた工事業者の悪質ぶり。その一切を承知で黙認を続ける区の不当性。どれも許せるものではありません。
さらに「つい先日の9日、区のホームページに突然『一貫校の開校を1年延期する』とのお知らせが載りました。理由は『建設妨害による工事の遅れ』とのことでした」という金森さんの説明には、参加者から一斉に抗議の声が上がりました。
「そんな馬鹿な!」
「卑怯じゃないの!」
当初の設計ミスなどから、建築審査には相当余計な時間がかかりました。東京オリンピックがらみで資材の調達や作業員確保にも手間取ったと言われてきました。その一切合切の責任をすべて住民たちに押し付けるとは。
私たちが暮らすこの杉並で、こんなヤクザまがいなことが堂々とまかり通っていいのでしょうか。
参加者たちはこのあと、工事に参加している各建設会社の大きなビルを睨みつけながら次の目的地、荻窪に向かいました。 (淳)
(次回につづく)