報告:「杉並の問題をみんなで考える会」 この1年

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「杉並の問題をみんなで考える会」(略称:考える会)は2017年10月3日にスタートしました。
そして次の4つの目標を決めています。
①区内各地域で起きている住民無視の問題について、みんなで情報を共有し、学び、行動する。
②各地域の取り組みをネットワーク化し、点から線に、線から面に広げる。
③区に対しても、みんなの力を合わせ、政策の見直しを迫る。
④そのためにホームページ(HP)とツイッターを立ち上げ活用する。
この目標に沿って、この一年を2018年1月から振り返ってみます。

「1」 活動してきたこと。
  (ア) 1月「保育の質第2弾、講演とフリーディスカッション」(阿佐ヶ谷区民センター)を行いました。
  保育園民営化について明星大教授 垣内国光さん講演。参加者は杉並はもちろん、群馬県大泉町の3保育園長と保育士13名の参加もありました。
  (イ) 2月 地図付きのカラーのパンフレット「みんなで考える”杉並の問題”マップ」を作成しました。
  (ウ) 2月25日「考える会・全体会」を阿佐ヶ谷区民センターで行い、会の方針と今後の課題を決めました。
  (エ) 3月18日「杉並の税金はどう使われているか?」講師三宅勝久さん、奥山たえこさんで学習会を行いました。
  (オ) 杉並区長選への「考える会」としての対応はつぎのようにしました。
   先ず、4月15日 「つながる会」主催『 6/24杉並区長選のキックオフ集会』(於 杉並土建)に各自参加しました。その後、候補者の弁護士三浦佑哉さんは地域の問題点に触れながら、区政の問題点、その対抗策を「つながる会」として示されました。
  *「つながる会」では
   a.区の施策強行のために問題を抱えさせられた10地域に担当者を決め、選挙活動の拠点地域にしました。
   b.各地域で、「タウンミーティング」を行い、区政の問題を地域ごとに話し合いました。
「考える会」のメンバーはそれぞれが、この運動に積極的に関わりました。
   c.「考える会」で作成した「杉並の問題マップ」を、選挙戦に役立ててもらいました。
以上のように、「考える会」としての活動はStopしてましたが、区政の各課題には積極的に協力しました。
 (カ)区が新たに示してきた9月1日「施設再編整備計画・第2次プラン」説明会(区役所その他)に参加していきましたが、区の説明は一方的で,ずさんなものでしたので、いろんな方が「分からなかった」と言っていました。

「2」区長選で停止していた「考える会」は再出発することを決めました。
 (ア)区長選で活動Stop状態だったのですが、区側から新たな「施設再編整備計画・第2次プラン」が出され、
「考える会」再開の要望が出て、9月11日世話人会を持ち、再開の方向を決めました。
 (イ)選挙戦母体「つながる会」との関係を検討、「考える会」での下記3点を示して、再開についてMLで意見を聞くことにしました。

1)政党色のないスタンスというこれまでの「考える会」は今後とも維持する必要があること。
「つながる会」は先の選挙運動の展開で、どうしても政党色が強いイメージになっていました。
2) 住民の意見を尊重しない区政が、相変わらず杉並全地域にわたって住民との軋轢を生じさせていること。地域で生じている問題を、フィールドワークして、「知ること」が大切。
問題点について考え、共有し、他の地域の市民へもっと「知らせ」ていくことが重要です。
3)「考える会」は、ベースに『住民自治』ということを置いていて、そこに住む住民の自治権を基本にしていきます。

その後、疑問点について2件寄せられましたが、再開に反対意見は特に無く「考える会」再開を決めました。

「3」再開後の活動について。
 (ア)10月9日パブコメ締め切り。多くの人が提出できるように、いくつかの例文をMLに載せて参考にしてもらいました。何人かの方が、内容の優れた自分のパブコメをMLに紹介してくれました。パブコメを活かしていきたいと思います。
 (イ)10月22日ホームページを世話人みんなが投稿できるようにする。
   投稿は、世話人だけが投稿するので、内容チェックはせず、信頼して任せることにしました。
   特定の人にHPへの投稿を任せない方が、より新鮮な情報を知らせることができます。
  ・広報責任者を臨機応変に対応できるように複数にします。(奥山さん以外まだ未確定。)
  ・投稿方法を、再度奥山さんにレクチャーしてもらう。SNS学習会を開くことに。
   →現在70、80歳代の人が苦手なSNSの学習努力中です。
 (ウ)「高嶋伸欣さんのレポート」「すぎなみオンブズ」のブログをHPに載せることを決めました。
 (エ)「施設再編整備計画・第2次プランの学習会と阿佐ヶ谷駅北東地域のフィールドワーク 」10/27(商工会館)で行いました。
   ①フィールドワークは阿佐ヶ谷北地域の、杉1小・河北病院・けやき屋敷など。34名が参加。
   ②学習会46名参加でした。
    a。富田区議 第2次プランの全般をレクチャー
    b。松尾区議 河北病院移転と阿佐ヶ谷駅前開発
    *資料を富田卓さんから100部購入。
    仲里残部59部所持しているので取り扱いをどうするか?100円で販売?
 (オ)10月22日、丸浜さんより「ハザードマップの読み取り方」を通じ、杉並の防災関連の学習会の提案。その後 11月6日高井戸でハザードマップ学習会の打ち合わせ。下記を決めました。
   ① 水害を含めた防災の「70〜80名規模の学習会」は、時期を考えて、来年の6月辺りで行う。
   ②小林 汎さんを囲んで、ハザードマップなど「小さな学習会」を、高井戸方面で1月に行う
    担当丸浜
 (カ)富士見小・中の問題で11月6日説明会がありました。詳細は割愛。
 (キ)その他情報
   1)孝本さんが特別支援学級の配置について区教委へ請願しました。
   2)保育の民営化で大きな問題が。「世田谷区内で保育士一斉退職」として報道されていました。
   民営なので区が管理指導できない問題です。
   保坂区長は国へ申し入れをしています。
   3)高円寺北4丁目「気象庁高円寺住宅」跡地(6400㎡)利用の件。
    区は11月中旬、跡地は公園にすることを一方的に決めようとしています。住民説明会では区民から文化、スポーツ、防災、福祉の提案が出されています。
  4)高円寺一貫校で西側の住民が、校舎と近接し、樹木は伐採されていて、住宅の中が校舎の窓から丸見え状態ということで、その対策への交渉をしているそうです。
     また、特別支援学級の囲い策は一部会派が動いて取り下げたようです。

「4」その他
  ①区議会の定例会、各種委員会は必要に応じて傍聴行動を行いましたが、傍聴はし切れていない弱みもあり、議事内容の発信や、問題点の発信も十分には出来ませんでした。
  ②多くの区民に「施設再編2次プランの問題点」を届ける有効な方法は無いだろうか、検討しています。街宣、デモ、特定地域一斉配布、SNSの充実etcを考えていきます。
  ③「施設再編問題」に疑問や反対の意見を持つ区議が少ない実情と、区議会が与党化している現状を打破できないかということで、「考える会」は、4月区議選に取り組んでほしいという趣旨の要望書を「つながる会」へだしました。
  ④施設再編問題で反対、疑問を表明している区議さんとは今後も交流を深めていきます。
  ⑤道路整備など新たな地域問題も起こっていますので、実情を地域の方と良く調査したいと思います。

その他、区民へ広く知らせること、区の施工案に対する対抗策の検討など大きな課題が依然として存在していますが、私たちは、地方自治の一員として、着実な努力を続けて行きます。
                            以上です。