コロナ禍で壊れていく生活、
進む施設再編と道路計画
児童館全廃方針は見直しを
西荻北・善福寺2児童館廃止方針に反対の署名活動
杉並区は昨年11月、西荻北児童館と善福寺児童館の廃止方針を区議会保健福祉委員会に報告しました。さらに12月には両児童館の地元住民に説明会を開きました。
いずれも予定にはなかった突然のことで、住民たちは区の一方的な決定に強く反発。反対運動に取り組むとともに、区議会に対し廃止を見直すよう陳情する署名活動も始めました。
今回の廃止方針は、事前に地元住民にはまったく知らされていませんでした。このため住民説明会では、住民の意見も聞かずに方針を決めた区側に怒りの声が続出。善福寺児童館の運営にも携わってきた高校生は「みんなが集まれる場所を残してほしい」と涙ながらに訴えました。
また住民たちは「西荻北児童館の存続を願う保護者の会」と「善福寺児童館を守る会」を結成、「乳幼児から小中高校生までが一緒に遊び、学び、成長できる児童館は地域になくてはならない拠点。区は廃止方針の見直しを」と訴えています。
杉並区は田中良区長になって以来「財政健全化」を大きな目標に掲げ、その一環として「区立施設の再編整備計画」を打ち出しました。施設の統廃合を進め、公共施設にかける予算を減らすのが狙いです。
このため区内41の児童館もすべて統廃合することを決め、すでに9館が廃止されました。
しかし現在、児童館の必要性は他の自治体でも見直されており、山田耕平区議(共産)によると、「都内32の区市で検討中」とのこと。
かつて杉並の児童館は質量ともに充実していたため、全国からも注目されてきました。それなのに地元住民の反対を無視し、一方的に統廃合を続ける区の強行姿勢。
他の自治体のように見直し、再検証すらしようとしない田中区政に、子育てや児童福祉を語る資格はない、と言うしかありません。
(淳)
◉西荻北児童館の存続を願う保護者の会
TW:@nishiogikitajdk
◉善福寺児童館の存続を願う保護者の会
TW:@zenpukuji2021
市民グループが区内で
食料配布・生活相談会
貧困なくそう杉並の食料配布・生活相談の様子(2月6日)
2月6日、高円寺駅北口広場で、「食料配布と生活相談会」が催されました。市民グループ『貧困なくそう杉並』によるものです。お弁当、お米、乾麺、野菜などが並びました。今回で6回目となりますが、1時間半の時間内には食料はすべて配布され、相談に訪れる人が長く話し込む姿が見られました。
「所持金が2万円、どうしようか悩んでいたけど相談してみた」という20代の男性は、コロナ禍での約1年間を高円寺周辺でホームレス状態のまま過ごしていたということです。仕事もなく家もないその男性には、生活保護の申請をすすめ、週明けにメンバーが同行して福祉事務所に申請を行うことになりました。(その後男性は無事申請を済ませ、当面東京都の用意したビジネスホテルに宿泊するということです。布団で足を伸ばして寝るのは1年ぶりという…)
『貧困なくそう杉並』は、「個人が『できること』を『できるとき』にやるというかなりユルユルなあつまり(ツイッターの紹介文)」ということですが、このような催しを地域で行うことの意味は大きいと思いました。
区内では、「杉並もってけ市実行委員会」も食料配布・生活相談を行っています。
直近では2月14日(日)高円寺駅北口で15時から、「もってけ市」が開催されます。
「杉並もってけ市(杉並もってけ市実行委員会)」の様子(2020年12月27日)
(い)
「貧困なくそう杉並」
TWアカウント:@no_hinkon
webページ: suginami.kangaeru.tokyo/?page_id=1803
メールアドレス:no_hinkon@mat.ne.jp
コロナ禍でも進む道路計画
補助133号線現地ツアー
133号線沿道住民は昨年12月13日に、現地ツアーを企画しました。そこはまさに閑静な住宅街でした。「計画がある」というだけの理由で街を壊すなどあり得ません。
また、221号線(高円寺北1)沿道の住民は、地域で勉強会をくり返しています。西荻132号線も含め、地域住民の意志を無視した開発は許されません。
(い)