一貫校、見に行きました

2019年10月20日 高円寺学園内覧会

杉四小と杉八小と高円寺中学の3校を統廃合して創る小中一貫校の校舎が完成。内覧会に行きました。

まだ旧校舎解体中で運動場や校舎周りの全体はわかりませんが、緑がなくて、巨大ビジネスビルのような外観。
ぜひこれからでも、大きく繁る樹木を植えて欲しいです。

地下1階から6階そして屋上コートまで、校舎内とにかく広い。
5階までの各階がそっくり同じな回廊で、案内図で確認しないと、今何階にいるのか分からなくなりました。必要以上に巨大、広いせいなのか、少人数教室という空き教室が6室、個別学習室7、個別学習コーナー5、さらに各階の廊下角やトイレ横などに小ロビー、隠れ空間がいっぱい。広いからできちゃったと思われる空間がいくつもあります。平穏時なら、子どもたちにとって秘密空間は楽しいかもしれません。
でも、先生方の目が行き届かないことが心配の原因にならないでしょうか。そしてもしも災害が起きたら、果たして全部の子どもたちの居場所を把握できるか、安全確認して避難誘導できるのか大いに心配です。
地下1階〜6階と屋上までの各教室、スペースに散らばっている子どもたちを集めるのはとっても難しそう。先生方がんばれ!

全体、広くて立派、でも楽しい感じ、くつろげる感じがしないのです。
150席以上のランチルームは社員食堂みたいだし、図書室(小中合わせて一つ)も、今のところ“楽しい読書‘の場所”という感じはしないですねえ。
そして特別支援学級(小学用3教室、中学用3教室)。
普通学級の小学1,2年生教室がある2階で、普通学級とは回廊反対側に小中学年まとめてありました。やっぱり、一般学級の子どもたちとはなかなか交われない位置。とくに普通学級中学生教室は全学年4階にあるので、特別支援級の子どもが中学生同士として普通学級の子どもたちと付き合う、仲良くするのは難しいでしょう。
なんだかやっぱり区別扱い。学校には、まさか、隔離するつもりは無いでしょうけれど、結果として、子どもたちに差別意識を植え付ける悲しい結果になりそう。人格形成に大切な9年間、「普通」と「特別支援」では人間が違うかもという、とんでもない心の壁を育ててしまわないか心配です。
とにかく立派な校舎ができました。これをどの子も心が浮き浮きする楽しい心地よい学校、毎日かよい続けたい大好きな学校にするために、先生方PTAの方々の工夫、ご努力に期待します。

岡田良子